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活動報告

activity report

令和6年度関東社会就労センター協議会研究大会in埼玉 開催

開催日
2024年10月21日22日

 10月21日(月)にウエスタ川越で関東社会就労センター協議会研究大会in埼玉「あの頃の未来とこれからの未来 語り合おう、埼玉で!」を開催しました。関東ブロック11都県から124名の参加がありました。大会の司会は、埼玉セルプ協会員事業所の利用者2名が担い、サポート司会と一緒に進行しました。
 はじめに全国社会就労センター協議会会長叶義文氏による基調講演があり、令和7年10月施行の就労選択支援事業や多様な事業所の参入、また障害者権利条約の総括所見等について説明されました。次に厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課就労支援係長小松伸章様による「障害保健福祉施策の動向」についての行政説明がありました。
 午後は、埼玉県立大学名誉教授朝日雅也氏をコーディネーターにお招きし、パネルディスカッション「『インクルーシブな働き方』を考える」と実践報告「就労支援における『公助』を改めて問う」の2本立てで行いました。前半のパネリストは、叶会長、関東社会就労センター協議会会長鈴木暢氏、公益社団法人やどかりの里理事長増田一世氏でした。取り巻く社会情勢が変わる中で「インクルーシブな働き方」をどのような形で実現するのか3人のお話を伺いながらその道筋を一緒に考える時間になりました。パネラーの事業所は、地域に積極的に出向き、顔の見える関係づくりをし、「地域の中で事業所があって良かった、助かったね」と言ってもらえるようになりました。作業所が地域に必要な部分を担っていることや障害のある人一人ひとりの働くことにそれぞれの人生が地域で位置づいていることが伝わりました。国連の日本政府への勧告、障害者がシェルタードワークショップに分離されるべきではないという意見とは一致しませんが、実際に私たちが地域の中で実践し築いてきた福祉的就労の価値を今一度見出し、吟味し、共有すること、そして社会に対しても説明していくことが、今後のより開かれたインクルーシブな働き方(労働市場)へいたる道筋のひとつになるのではと感じました。 
 次に、行政と事業所職員のペア3組から実践報告がありました。①「埼玉県×優先調達」②「さいたま市×サデコMONOがたり」③「埼玉県×埼玉県障害者芸術文化活動支援センターアートセンター集」の実践では、まさに「公助」との協働で、熱意あふれるいきいきとした報告でした。朝日氏は「それぞれの強みを活かし合い、立場を越えて、融合、相互理解、対等性、先進性がみられる」とまとめ、協働することの意味や価値を再認識でき、バリエーション豊かな「働く」のヒントが随所にみられる報告となりました。
 今大会を通し、「これからの未来」は私たちの日々の取り組みと地続きに確かにつながっていること、そして厳しい情勢の中であるからこそ、共に学びあい、分かち合い、連携し続けていくことが明日へのさらなる力になる!と実感しました。
事業名 令和6年度関東社会就労センター協議会研究大会in埼玉
部会
開催場所 ウエスタ川越
参加者数 124名(埼玉県内52名、埼玉県外72名)

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